ペールエール
淡い色(pale)のビールで、香高くコクがある。上面発酵の代表的なスタイル。主にペールモルトから作られ、この麦芽は製造過程で燻製や焙煎されることが少ないため、色があまりつかず淡い色となる。この淡色モルトは過去の英国では製造が難しかったためスタウト等のダークなビールが主流であったが、18世紀に製造技術が確立するとこの淡色のエールが主流となった。
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IPA(インディア・ペールエール)
強烈な香りと苦味、そしてより強いアルコール度数が特徴のペールエール。18世紀に英国からインドへ輸送する際に、航行に耐えるべくアルコール度数を高くし、さらに防腐剤として多くのホップを添加したペールエール。19世紀にはラガースタイルのビールに台頭され製造が少なくなっていたが、20世紀にはアメリカのクラフトビールブームで再び作られるようになった。
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ニューイングランドIPA(Hazy IPA)
トロピカルなアロマと強い濁りが特徴のIPA。グレープルーツジュースの様なジューシーさと、口当たりの良さが人気のアメリカ東海岸・ニューイングランド地域で発祥したスタイル。最初のニューイングランドIPAはアルケミスト醸造所の"Heady Topper"と言われ、これが各地の醸造所に広まった。
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アンバーエール
アンバー(琥珀色)のエール。ペールエールの一種だが、使用する麦芽にカラメルモルトを使用しているため、ペールエールより少し甘みがある。レッドエールと呼ばれることもある。アメリカのアンバーエールは主に西海岸カリフォルニアで普及した。
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ポーター(スタウト)
焙煎されたブラウンモルトを使用したダークな色の香ばしい風味のエール。18世紀ロンドンで発祥したスタイルで、街や川で働く運搬人(ポーター)に人気だったためその名がつけられた。特に強いポーターはスタウト(がっしりした)ポーター、または単にスタウトと呼ばれる。
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インペリアルレッドエール
赤みがかった銅色のエール。カラメルモルトの風味と強いホップの香りが特徴。またアルコール度数とホップの苦味が強い。西海岸カリフォルニアで人気のスタイル。"インペリアル"はビールの用語で強いことを意味する言葉。
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セゾン
ベルギーの農家が夏に飲むために醸造していたエール。セゾン酵母の独特な風味を持つ。冷蔵庫がない時代においては夏前の涼しい時期に醸造され、主に、夏に農家で雇われる季節労働者(saisonniers)へ1日につき5L程度提供され、消費されていた。そのためか元もともとアルコール度数も低めであったが、現在では以前より度数が高くなっている。
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バーレーワイン
イギリス発祥の最もアルコール度数が高いビアスタイルのひとつ。フルーティで甘みと苦味を持ち、高いアルコール感が感じられるビール。発泡は少なめ。"大麦のワイン"という名前の通り、ワインの様に長期熟成させる。バーレーワインとして明確に確認できる最古のものはBassのNo1だが、ルーツとなるものはさらに古い時代にあったとされる。
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ヴァイツェン
小麦を使ったドイツの白ビール。苦味が少なくフルーティな香りを持つ。その香りは、クローブやバナナに例えられる。ヴァイスビアとも言われ、伝統的には50%以上の小麦麦芽を使用した場面発酵のビール。酵母をろ過したものはクリスタルヴァイツェン、ろ過していないものはヘーフェヴァイツェンとなる。
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シュバルツ
焙煎麦芽を使ったドイツの黒ビール。ローストされたモルト由来の香ばしい風味や甘みが特徴。ポーターやスタウトと異なり、ラガー(下面発酵)のため比較的、後味がすっきりしていて飲みやすい。
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